2009/06/01

プロジェクトX ~200オーバーを釣り上げた男達~

オープニング曲)
中島みゆき「地上の星」

風の中のすばる~♪砂の中の銀河~、みんな何処へ行-った~、見送ーられることもなく~♪

ナレーション)
田口トモロヲ:
 沈んでいく姿・・!
 桟橋に衝撃が走る・・!! 
 こんな大物、絶対に上げられないっ!!
 まさに絶対絶命の窮地に追い込まれた!

これは、200オーバーを釣り上げるまでの、男達の壮絶な戦いの物語である・・・。


司会:
今日はゲストとして、このプロジェクトの生みの親でもある竹さんにスタジオにお越し頂きました。
いや~それにしても信じられない釣行でしたが、当時を振り返って頂き、いかがですか?

竹:
・・・そうですね、今思いだしただけでも仲間達の協力や団結に、胸が熱くなります。(涙)

司会:
それでは、そのLFでの早朝の様子からご覧頂きます。


前回釣行での反省を活かし「早出しPotin」を封印して「黒蛙」でのスタート。
ベイトと虫たちは大量に騒いでいるものの、誰にも全く生命反応が無い。

「おかしい!?」やや焦りながら、竹はポイントを桟橋に切り換えた。
その第一投目、ブンッ!
「あーーーっ!!」大声と共に、両手から離れていくタックル。

「ボチャンッ!!」
沈んでいく姿に何も出来ず、竹はただ呆然と立ち尽くした。

仲間達:「どうしたっ?、一体何が起こったんだ??」
 ‐ 駆けつける仲間達!

竹:「リール、ルアー含め、竿ごと投げてしまった」
仲間達:「・・・・・・」
 ‐ ボートランプに衝撃が走った!!

ありえない!こんな事があり得てはならない!!

体を張り過ぎたネタに、誰もが言葉を失った・・
 ‐ 総額、200ドル越え

そこからである、まさに手探りでの作業が始まった。

みんなが一斉に糸を垂らし、湖底を探り始めた。
さまざまな難問を、男たちのアイデアと努力で乗り越えていく!
Yasは重量の問題を、Alanは機材の接続問題をクリアー。

しかし、このあと驚愕の事実が判明した。

なんと、水深は5メートル以上。
 ‐ 男達は愕然とした!
「この深さ、この濁り・・・・助からないっ!!」

ジリジリと焼き付ける太陽が、男達の体力だけを奪っていく。
「もう駄目かも知れない・・・」

誰もが諦めかけた時、一人の男が静かに名乗り出た。

「僕にやらせてみて下さい・・」
 - 最年少の金太郎であった。

彼はそこから数えられない程の湖底探りの末、一つのルアーをたぐり寄せる。

なんと、竹が放った「黒蛙」の姿がそこにあった!!

竹はコブシを握り締めた。
「助かるかもしれない!?」

しかし、まだ予断を許さない。
スプールはオフ、たぐってもむなしく伸びるだけのライン。
最後にスッポ抜けるのではないか!?

しかし、金の慎重な引き寄せに、竹の手が獲物のアゴを捕らえたっ!
ゴーマルどころか、6フィート($200)を越える大物である。

竹は感動と共に、その場に崩れ落ちた。

竹:「ありがとう、みんな・・・。ありがとう、レイクフォーク」

Masterは優しい眼をしながら、そっと手をたたいた。
「良くやった!俺の教え子達よっ・・!!」


司会:
それではエンディングで、皆さんのその後・・をお送りしながら 本日の番組をお別れとさせて頂きます。
本日もご覧頂き、ありがとうございました。

エンディング曲)
中島みゆき「ヘッドライト・テールライト」

語り継ぐ~、人もなく~♪・・・(途中省略)ヘッドラーイト、テ~ルラーイト♪ 旅はーまだ、終わら~ないー♪ ヘッドライート・・・

田口トモロヲ:
Masterは病をおして、厳しいコンディションにも関わらず48cmをあげる。
この方は本当の釣り師である。


Yasはデカバスを何度か掛けるが、合わせが強くてラインブレイク数回。
しかし、40オーバーを2本。ウチ一匹は自ら「ラスト一投」と宣言した最後に
狙っていた43cmを仕留める。帰路、新たな攻め方を得とくし更にレベルアップ。
また直ぐにLFに戻ってくるとの事。













飽くなき挑戦者である。

Alanは野生の感で護岸での挑戦に切り替え、計算されつくした釣行で60cm(6ポンド) 50cm(4ポンド)を狩る。竹からしたら、アニキはまさに「神の域」である。


竹は人生初のLFで41cmを上げるが、今回の一件で釣り師への道を諦め、今は県立釣狂高校の教壇で弁を取っている。



金太郎はあの頃と変わらずやさしい眼で、今日も何処かの茂みで便を取っている。





・・・ テ~ルラ~イト♪、旅はーまだー、終わら~ないー♪


プロジェクトX (5/31/09 in Lake Folk)

~完~


8 件のコメント:

YAS さんのコメント...

Tさんは職を間違えたようです。

次は
「その時歴史が動いた」
か!?

乞うご期待!

Alan さんのコメント...

その様ですね。Tさんは絶対に職を間違えたと思います。

それから「野生の感」...? 何のこと?
オイラがデカバスを釣れるのは、豊富な情報と経験に基づき全て計算された結果です。
オイラの釣りの基本スタイルは「RUN&GUN」
釣れない魚はなんぼ投げても釣れん。釣り場で活性の高い釣れる魚を確実に釣上げていく事。釣れる魚は食いたいモノを食いたい時に食いたい場所へプレゼンテーションすれば一投で食ってくる。

ある雑誌のインダビューでKVDへこんな質問がありました。
「なぜみんながシェイキーヘッドやダウンショットで釣っている中で、ストロングスタイルのRUN&GUNスタイルで勝てるのか?」
と言う問いにKVDはこの様に答えました。
「そのスポットにいる魚を全部釣ろうとは思わない。一番活性が高くてハイクオリティーな魚を釣ったら次のスポットへ移動する。なぜならそこにはもっとハイクオリティーな魚がいるかもしれないから。ストロングな釣りにバイトが無ければクオリティーフィッシュがそこにはいないという事。同じスポットで粘って他のチャンスを逃がすのは私には我慢できない。」
オイラもKVDのこの考え方や釣り方を参考にしてます。皆さんも凄腕のAnglerの意見を参考してみては如何かな。

wat さんのコメント...

すっげーーーーーっ!!!


怒り狂ってブチ切れして竿ブン投げた人以外で、きちんと投げた人、初めてです。


いやぁ、さすがですね。
体(?)張ったネタは最高ですよー。

いやぁ、一緒に行きたかった。。。

金太郎 さんのコメント...

皆さん、必ず正露丸とトイレットペーパー持参で釣行しましょうね。って俺様は○糞してないぞ。

いやー、今回も面白かった。この面子、ネタが豊富で面白い。毎回勉強させられます。
僕らはFlyで狙っていますが、毎回課題を持って挑んでいます。今回も多くの課題が残されました。次回釣行に向け、Fly巻きます。これ、まったく負け惜じゃないんですけど、仲間がデカバズ、初バズゲットするの見てたら自分ごとのように嬉しいんですよ。まあ、次回は俺様もと当然思うのですけどね。巻いて、投げて、釣って。とにかく面白いです。

竹殿、

毎度。俺様もあなた様に魅力を感じている一人です。次回も期待してますよ。

大将、

早く元気になってください。
で、デカバズ対策考えましょっ。

金太郎

Master さんのコメント...

隊長が体調不良でご迷惑をおかけしました。
日曜の晩は最悪で熱が39度まで上がって結局病院にいきましたが、胆嚢が悪いとか、肝硬変だとか医者に勝手なこと言われたけど、結局今はほぼ全快です。今日は念のためCTを取りました。ゲテモノの次の日にマレー料理食ったのがまずかったかも。

今回の釣りでなんとなくあのポイントがわかってきました。あそこはやはり遠投が有利になりますね。Fenwickの9番を落として次回に備えます。遠投&イワイミノーで60オーバーゲットするぜ!!

朝晩は岸際、昼は気持ちよくフロートで沖狙いですな。次回は絶対浮きまっす、浮きまっす、浮きまっす。(メンバーの中にもう坂上二郎知らないやついてもおかしくねーな)

Alan さんのコメント...

Master,
大変でしたね。でも復活して何よりです。
私も前回の釣行であのポイントの攻略法が何となく分かってきました。次回釣行ではそれらを試して早い時間にデカバスを釣り上げて気持ち的に余裕を持てるようにしたい思ってます。
ところでイワイミノーって、どの位遠投できますか?それからどの位沈める事が出来ますか?
それによっては私が考えている作戦で60up狙えるかも知れませんよ。

原さん さんのコメント...

フロートいいですね。
価格も日本の半分以下で購入可能。
フロートでデカバス掛かったら
水面が近い分かなり迫力ありますね。

金太郎 さんのコメント...

ワニに食われるよ。